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企業風土

第4回:企業文化は変えられるのか—ミーム可視化ツールで「見えない摩擦」に挑む

第3回:分権の文化が変革を阻む—民主的組織に潜む「変われなさ」のミーム これまでの3回では、企業文化がどのように形成され、どのようにして変化の足かせとなるかを見てきました。 ・第2回:創業者の直感が中心だった文化が、時代の変化に取り残されたケース ・第3回:現場主義・分権型の文化が、共通ルールを必要とする局...

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第3回:分権の文化が変革を阻む—民主的組織に潜む「変われなさ」のミーム

第2回:事業は変わったのに企業文化は変われなかった——創業者ドリブンが通用しなくなるとき 前回は、強力な創業者主導の企業文化が、事業の多角化や顧客の変化に対応できなかった事例を紹介しました。
今回はその逆のケースです。 もともと「現場重視」「ボトムアップ」「自由な裁量」を大切にしてきた民主的な組織が、
いざ...

企業風土

第2回:事業は変わったのに企業文化は変われなかった——創業者ドリブンが通用しなくなるとき

第1回:企業文化の正体は「ミーム」だった ー可視化の新アプローチ 企業文化=ミームは、空気のように組織内に広がっていきますが、それは決して偶然に発生するものではありません。
ミームには必ず、その文化が合理的だった背景が存在するのです。 その最たる要因が、事業モデルです。
組織がどういう市場で、どんな顧客に対...

企業風土

第1回:企業文化の正体は「ミーム」だった ー可視化の新アプローチ

会社員として働いていた頃、日々の意思決定や会議の空気、人間関係のちょっとした緊張感の裏には、言葉にならない「何か」が流れていることを肌で感じていました。 それは目に見えないけれど、確かに人のふるまいを左右し、組織全体の方向すら決めてしまう力でした。 その「何か」の正体をより明確に知りたい—。 そんな想いを胸...

マインドフルネス

エゴと組織構造の問題—マインドフルネスを通じた変革の提案

現代社会は、テクノロジーの進化とグローバル化によって、多くの選択肢と物質的な豊かさを実現してきました。情報へのアクセスは容易になり、働き方や生活様式も多様化しています。こうした環境の変化により、個人や組織は柔軟な意思決定が可能になりました。 その一方で、選択肢の増加が競争や自己利益の追求を助長し、エゴや分断...

企業風土

第4回:「強さ」と「優しさ」のバランスを見つける—複雑で変化の激しい時代を生き抜くために

ーシリーズ「企業文化のジレンマ—優しさと強さのはざまで生産性と創造性を高めるために必要なこと」ー 第3回:「優しさ」と「強さ」のせめぎ合い—企業文化の分裂がもたらす課題 日本企業における「強さ」と「優しさ」のはざま  日本の企業文化は、高度成長期に築かれた「強さのインフラ」と、現代の価値観に基づく「優しさの...

企業風土

第3回:「優しさ」と「強さ」のせめぎ合い—企業文化の分裂がもたらす課題

ーシリーズ「企業文化のジレンマ—優しさと強さのはざまで生産性と創造性を高めるために必要なこと」ー 第2回:「強さのインフラ」の遺産—高度成長期の成功モデルが若手に与える影響 企業文化における「優しさ」と「強さ」の二重構造 日本の企業文化には、「優しさのインフラ」と「強さのインフラ」という、相反する二つの価値...

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第2回:「強さのインフラ」の遺産—高度成長期の成功モデルが若手に与える影響

ーシリーズ「企業文化のジレンマ—優しさと強さのはざまで生産性と創造性を高めるために必要なこと」ー 第1回:「優しさのインフラ」が生み出す新たな生きづらさ—なぜ現代の職場は息苦しく感じるのか 「強さのインフラ」としての日本企業 日本の企業文化には、他国にはあまり見られない独特の「強さのインフラ」が存在します。...

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第1回:「優しさのインフラ」が生み出す新たな生きづらさ—なぜ現代の職場は息苦しく感じるのか

ーシリーズ「企業文化のジレンマ—優しさと強さのはざまで生産性と創造性を高めるために必要なこと」ー はじめに 私は、上場企業で17年間勤務したのち、企業向けマインドフルネス研修事業・創業経営者向けコーチング事業を立ち上げました。さまざまな企業の現場に関わる中で、組織文化や人間関係における課題、そしてそれが生産...